ボロロン速報 | 韓嫌まとめブログ

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87年の伝統を持つ韓国初のサーカス団「東春サーカス」は、テレビも映画館も珍しかった1960年代
から70年代にかけ全盛期を謳歌（おうか）した。一時は団員だけで250人を超えるほどで、俳優ホ・
ジャンガン、コメディアンのソ・ヨンチュン、ペ・サムリョン、ペク・クムニョ、ナム・チョル、ナム・ソンナム、
歌手チョン・フンヒなど、多くのスターが東春サーカスの舞台に立った。チンパンジーやゾウ、ラクダ、
トラ、キリン、ライオンなど10種余りの動物30頭がおり、子どもたちを熱狂させた。

しかし、テレビが本格的に普及し始め、あちこちに映画館ができると、東春サーカスは衰退の道を
たどり始めた。地方のイベントやデパートで巡回公演を続けながら再起を図ったが、経営難に苦し
んだ。2000年代末には中国人団員29人と韓国人団員5人で舞台を続けていたが、資金難から09年
11月、ソウル・清涼里での公演を最後に解散することを決めた。すると周囲から解散を惜しむ声が
上がり、京畿道水原市が水原野球場の駐車場用地を一定期間無償で提供すると表明。団員は解散
を撤回した。

10年4月からは、韓国馬事会がソウル競馬公園に東春サーカスのための劇場を設け、年中無休で
公演を行えるようになり安泰かと思われたが、1年後には再びさすらう羽目になった。昨年6月からは
京畿道安山市の大阜島で公演を行った。

長年にわたり「放浪」を余儀なくされていた東春サーカスが、ようやく専用劇場を手に入れる見通し
だ。ソウル市が今年6月に閉鎖した広津区の九宜取水場用地にサーカス専用館「ソウル・サーカス
芸術センター」を造成する計画を進めている。延面積5000平方メートルに達する同取水場は1976年
以降、1日100万トンの漢江の水を浄水場に供給してきたが、昨年6月に南楊州市の八堂ダム近隣に
新たな取水場ができたため、閉鎖された。

計画通り14年末ごろにサーカス専用館がオープンすれば、東春サーカスをはじめ海外のサーカス団
や空中パフォーマンスチームが舞台を飾る見通しだ。海外公演チームの来韓は多くなく、実際には
韓国唯一のサーカス団、東春サーカスの専用劇場ということになる。

朴元淳（パク・ウォンスン）ソウル市長は4月に九宜取水場を訪れ、同地の活用策を協議した。ソウル
市傘下のソウル文化財団は9月、朴市長に提出した研究報告書で「建物の地下から地上までの高さ
が20メートルに達するため、サーカスの劇場に適している」としてサーカス専用館を造成する方針を
示した。

朴市長は政策シンクタンク「希望製作所」の理事を務めていた昨年4月、地域共同体をテーマにした
講演会で東春サーカスに言及している。朴市長は「東春サーカスは（全羅南道）木浦市で始まった。
最近ではサーカスは儲からないと言われるが、木浦にテントを張り年中無休で上演すれば、人々が
集まるだろう。カナダ・トロントのサーカス団が一昨年に来韓公演を行い、1カ月で100億ウォン（約7億
6000万円）ほどを稼いだ。サーカス団が非常に大きな付加価値をもたらしている」などと語った。

東春サーカスは1925年、日本のサーカス団に所属していたパク・トンス氏が30人余りの朝鮮人団員
を集め、木浦市で創設した。その2年後には同市で初舞台を行い、移動式テントで全国を巡った。

広津区と一部の市議会議員たちはサーカス専用館の造成に反対している。区の関係者は「サーカス
専用館よりも地域の発展に役立つ、さまざまな文化を享受できる施設を造ってほしい」と話す。また、
ソウル市議会議員のキム・ギマン氏は「サーカスを見るために広津区を訪れる人がどれほどいるのか。
九宜取水場の用地はソウル市の所有だが、活用策は区民と協議して決めるべきだ」と指摘した。これ
に対し、ソウル文化財団の関係者は「専用館は昔ながらのサーカスではなく、シルク・ドゥ・ソレイユ
（太陽のサーカス）のような現代風の芸術ショーを披露する劇場。東春サーカスも専用館では近代的
な舞台を上演する予定だ」と説明している。

ソース：朝鮮日報（2ページ）
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/11/2012121101250.html