ボロロン速報 | 韓嫌まとめブログ

6大会連続五輪出場を目指し、2016年リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたAFC・U－23選手権（カタール）に挑んでいる手倉森誠監督率いるU－23日本代表。
その命運を大きく左右する初戦・北朝鮮戦が13日に行われ、日本は開始5分の植田直通（鹿島）のゴールを最後まで守り抜き、1－0で勝利。1次ラウンド突破へ大きな一歩を踏み出した。

昨夏の東アジアカップ（武漢）でA代表がパワープレーから逆転負けを喫している通り、北朝鮮というのはフィジカルを前面に押し出してくるチーム。
シンプルにロングボールを蹴りこみ、前線の長身FWに当ててサイドに展開し、再び中央を突くといったスタイルを得意としている。この日もその戦い方を徹底して日本を混乱に陥れた。

この結果、日本は前半終了間際と後半立ち上がりの時間帯以外はほとんど相手に主導権を握られる形となった。
植田と岩波拓也（神戸）という長身センターバックとボランチ・遠藤航（湘南）の奮闘で何とかボールを跳ね返し続けたが、とにかく前線にボールが収まらない。

ターゲットマンになるべき鈴木武蔵（新潟）は思うようにポスト役をこなせず、頼みの久保裕也（ヤングボーイズ）は決定的なシュートをポストに当ててしまう。
南野拓実（ザルツブルク）と中島翔哉（FC東京）もボールを持つ時間が少なすぎて、仕事らしい仕事ができない。攻撃陣からは消化不良感が色濃く感じられた。

そんな中でも何とか1－0で勝ち切れたのは、守備のオーガナイズが崩れなかったからだろう。ベガルタ仙台時代から強固な守備組織を構築するのに定評があった手倉森監督だけに、
今回のU－23日本代表もここまで失点が極めて少なかった。こういう大会の1次ラウンドは失点しなければ最低でも勝ち点1は取れる。
そういう意味でも指揮官のチームマネージメントは理に適っているというわけだ。

サイドの室屋成（明治大）と山中亮輔（柏）のところは少し危ない場面も見られただけに、問題点を修正し、より鉄壁な守りを形成していくことが重要だ。

ただ、それ以上に改善が求められるのが攻撃である。「自分たちがボールを握ることができるようにしたい」と手倉森監督が発言した通り、北朝鮮戦の日本はボール支配時間があまりにも少なすぎた。
相手に簡単にボールを渡してしまうため、守りに回らざるを得ない。そうなると、チーム全体の体力消耗は計り知れない。こういう試合が続けば続くほど、中2日ペースの今大会ではダメージが終盤に来てしまう。

日本の最終目標は五輪切符獲得。つまり5試合目の準決勝、あるいは6試合目の3位決定戦が最重要課題となる。
北朝鮮戦のような内容が続けば、そこまでエネルギーが持たない。だからこそ、ボールポゼッションの部分を改善していかなければならないのだ。

遠藤航と大島僚太（川崎）のボランチはチーム発足時からの軸だが、北朝鮮戦を見る限りでは大島のよさであるボールキープやさばきが出た場面は少なかった。
このポジションを原川力（川崎）にする、あるいは3ボランチにするという策も考えられるかもしれない。中島翔哉も左にいた時より中央に移動した方がやりやすそうだった。

であれば、4－2－3－1の布陣からスタートするのも一案だろう。南野も大きくスペースがあった方が右から一気にゴール前へ飛び出す回数も増えるはずだし、
久保にしても裏への飛び出しなど多彩な役割をこなせるだろう。欧州組の2人が得点を奪ってチームに勢いをつけなければ、今後の戦いに暗雲が立ち込める。
彼らが早くゴールという結果を残せるように、手倉森監督にはマネージメントに工夫を凝らしてほしい。

>>２以降につづく　

2016年01月14日17:30
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2016011414162902.html

北朝鮮戦では最終的に出番なしに終わった浅野拓磨（広島）の起用法も今後のカギになってくる。

指揮官は浅野を出す考えがあったようだが、一方的に押し込まれる状況を見て、追加点を取りに行くのを諦め、守り倒すことを選んだのだろう。
その判断が初戦勝利という最重要課題クリアにつながったのはよかったが、浅野という大切なピースが大会に入れなかった。

昨年、東アジアカップやFIFAクラブワールドカップなど大舞台を経験してきた選手だけに最終予選も大丈夫だろうが、南野ほどの国際経験がある選手でも独特の緊張感で固くなったという。
だからこそ、いち早く浅野を使っておきたい。次のタイ戦では久保か鈴木に代えて先発させるという手もあるのではないか。

初戦は手堅い守備で結果を得たが、ここから求められるのは攻撃陣の奮起に他ならない。
いかにしてボール保持率を高め、アタッカー陣の迫力を高めるか。タイ戦ではそこをポイントに置いて戦い、2連勝で一気に準々決勝進出を決めてほしいものだ。