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エールフランス、北朝鮮付近の飛行禁止区域拡大
2017/8/4 10:51
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM04H0R_U7A800C1EAF000/

　【パリ＝白石透冴】仏航空大手エールフランスは３日、北朝鮮付近に設定している飛行禁止区域の範囲を広げると明らかにした。北朝鮮が７月末に大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）の発射実験を実施した際、同社便が直前に周辺の海域を飛んでいたことが明らかになったためだ。
　仏メディアなどが報じた。迂回によって日本とフランスを結ぶ便などの到着時間が10～30分程度遅れる場合がある。
　同社が持つ飛行記録によると、300人以上が乗っていた７月28日羽田発パリ着のエールフランス293便と、ＩＣＢＭ落下地点は100キロメートル以上離れていた。同社は運航や乗客の安全に問題は無かったと説明する。ただ利用者の不安に配慮し、予防的な措置として飛行禁止区域を広げることにした。
　北朝鮮は28日午後11時42分ごろにＩＣＢＭを発射。ＩＣＢＭは約45分間飛んだ後、北海道・積丹半島の西約200キロメートルの海上に落ちた。発射角度を通常より高くする「ロフテッド軌道」だったとみられている。ミサイルの脅威が続けば、他社便も含めた日本発着便の旅客数などに悪影響が広がる可能性もある。